海外で働きたいけど、まずは日本で就職して、新人研修をうけて、いつかは海外!なんてやめとけ。

少し海外の経験があって、悪くない大学に行って、将来は海外で仕事がしたいなーと漠然と考えている人、こんにちは!
まさにそれが大学院卒業時の私自身です。同じ状況です。
その時の私のスペック。情報工学を勉強した理系大学院生。カナダでの短期留学と、4カ月のドイツ語留学、8カ月のドイツインターン経験あり。
海外のスペインやドイツでもOB・OG訪問をしたし、もちろん日本でも先輩たちを訪ねた結果。日本でまずは働いて、日本の働き方を勉強して、海外でも日本の企業の話をしたり、日本とヨーロッパをつなぐ人材になればいいんだと自分を説得して日本に就職しました。新人研修もすごく興味がありました。

 

新入社員として日本で働いてみて分かったこと

結局、普通に大手の日系企業に就職しました。もちろん東京に引っ越しになり、会社の独身寮で生活して、新入社員研修を受けてそれから一年目は仕事を覚えながら、いろいろな人と話して、偉い人にあって、同期と仲良くなって、毎日飲み会にいってと。よくある話です。
その中で分かったこと。新人研修は本当にくだらないプログラミングの基本とか情報系の基礎知識をゆるく3ヶ月ぐらい勉強しました。そのあと部署に配属されて電話対応や、PCの数を数えるような事をやり、え?新入社員研修でやったこと関係ないじゃん?と思いながら、USB貸出表で借りている人が多いことで怒られる。なにそれ?借りている人が悪いんじゃないの?いえ、責任を取るのは管理者なんです。笑 日本の構造をこんなところで痛感しました。

怒られる理由が学生には分からないと思います。USBを借りるという事は、その中に大切なデータを入れるという事。そして、それを他のコンピュータに移すという事です。ようするに、大切なデータが入っているUSBをこのコンピュータから、そっちのコンピュータに移す間に落としたり、なくしたりという事案が発生する可能性があるんです。もしなくなったらどうやって責任とるの?ごめんなさいですむと思っているの?

飲み会の後に社員証をなくした女性。次の日に部署の人全員で飲み屋のまわりを探すために歩きまわりました。数か月後、その方は部署からいなくなりました。財政難で給料カットもあったし。何千人といる社員のなかで、出世なんてほんの一握りだということもわかりました。

ここで伝えたいのは、私の受けた大企業の日本の新入社員研修は意味がなかったという事、就活メッセで見る仕事の明るいイメージは、宣伝用のイメージ映像だという事です。大きく下に、これはあくまでイメージです。と注意書きが必要なぐらいです。もちろん1時間電車にゆられて、暗い省エネをした部屋で仕事をしている映像を見たうえで就職したい人はなかなかいないでしょうが。

OG・OBの話

私だってもちろんOGOB訪問をしました。海外で就職した先輩はもちろん。海外で絶対に就職すべきだっていうし。日本で就職した先輩は、まずは日本で経験を積んでからでも遅くないんじゃないかな?っていいます。これはOG・OB訪問をする前から知っておくべきです。そもそも会社を知るために訪問するべきであって、海外で働くべきかどうかを聞くのを間違っていますが。笑

そもそも海外で就職したいと思っているような学生は、すぐに海外で就職しています。日本にいる人は結局、その思いがないあるいは、少ない人たちです。だからこのブログを読むぐらい海外で働くことに興味がある学生はすぐにでも海外で働けるように準備をするべきです。でも、もちろんOG・OB訪問はしてください。先輩の意見は偉大です。でも、本心に従うことをお勧めします。こちらのサービスがお勧めです。 同じ大学出身の先輩に話を聞けるOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」

海外で働ける準備って何?

いままでたらたらと、なぜ新卒採用より海外で働くべきかを書いてきましたが。肝心のどうやって海外で仕事を見つけるかという点はこれから紹介します。
もしいま就職活動をしているなら、次のことを覚えておいてください。海外の就職活動では英文履歴書・モチベーションレターは必須です。もう一度書きます。英語の履歴書です。ドイツだろうが、フランスだろうが。英語です。これは海外の企業はグローバルな企業が多いので、外国人を採用することも多いためです。

また、内定をもらったら数カ月のうちには仕事が始まります。ようするに日本みたいに5月ぐらいに内定が出て、翌年の4月から仕事をするというよりは、見つかったらすぐに仕事が始まります。もちろん海外といっても色々な国があるので、私の話は主にヨーロッパの話です。海外では新卒採用のようなシステムはありません。会社の部署が採用し、もちろん新入社員研修のようなトレーニングもあります。大きな会社になるとGraduate Programのような2年間ぐらいの研修制度の整った会社もあります。ぜひ検索してみてください。ヨーロッパの学生は卒業後に仕事を探したり、卒業する少し前に就職活動をします。そのため大学を卒業して数カ月ぶらぶら遊んだり旅行している人もめずらしくありません。
ただ同じように日本の学生が卒業するまで就職活動をしないというのは少し勇気がいりますね。そこで提案するのが、日本の会社で半年ぐらい働いてみましょう。は?という感じかもしれませんね。

まず、日本の大手の会社から9月に内定をもらいます。そして12月ぐらいから海外での就職活動を開始。海外での就職が決まれば、内定を断り。海外で仕事をしましょう。見つからなければそのまま日本の会社に就職して、引き続き就職活動です。え?内定をけっていいの?半年で会社辞めていいの?と思うかもしれませんが。良いか悪いかを決めるのは自分です。私の友人で就職して半年で辞めた人もいるし、海外で就職が決まったから、トヨタの内定を蹴った人もひます。もちろん会社には迷惑がかかるかもしれませんが、大切なのは自分のキャリアです。

もちろん私の友人の中には、卒業するまで就活をせず卒業後にドイツでインターンをしてそのまま内定を勝ち取った強者もいます。
ちなみにですが、ドイツで働くからと言って、ドイツ語で就職活動をしたわけではなく英語で就職活動をしました。これはヨーロッパではどこでもそうです。英語さえできればどこでも働けます。ぜひ頭に入れておきましょう。

さいごに

私は結局2年間日本で就職して、それから海外に転職をしました。海外で働きたいやる気があれば海外就職、簡単に実はできてしまいます。そんなに難しいことではないのです。具体的な就職活動の仕方はこちらで紹介しています。また、履歴書の書き方はこちらから。みなさんの就職活動の参考になれば幸いです。

最新情報をチェックしよう!